


(マテーラから90km)
プーリャ州との境界線に近い、モンテ・ヴルトゥレの麓にあるヴェノーサも、長い歴史を誇る町の一つです。サムニウム族が暮らしていたこの町は、紀元前291年にローマ人に支配され、古代ローマにおいて重要かつ裕福な町へと成長します。それは当時、東西を結んでいた最も重要な道、アッピア街道が通ったおかげでもありました。
ここで見るべきものは、古代ローマの半円形劇場やモザイクの残る浴場を始めとする遺跡、初期キリスト教の洗礼堂、「ローマの剣」と呼ばれた執政官マルチェッロの墓などです。また、ヴェノーサは、古代ローマの大詩人ホラティウス(前65-8年)が生まれた町でもあります。
ヴェノーサの支配は、ゴート族、ランゴバルド族、ビザンティン帝国、ノルマン人へと移り変わって行きますが、フリードリヒ2世が彼の領土として認めた後しばらく安定期が続きます。
この町では、トリニタ教会からお城までの間が旧市街地にあたり、そこには考古学パークと、この土地の石で建造された半円アーチをもつ建築が目に付く中世の地区が含まれます。
サンティッシマ・トリニタ大修道院は、旧教会、新教会、修道院が固まった複合建築です。旧教会内には時代の違うフレスコ画があり、新教会ではコリント式柱を含む未完成に終った教会の構造が見学出来ます。その他の見所としては、17-19世紀の貴族の館、16世紀の教会(35軒もあります)、ヘブライ人と初期キリスト教のカタコンベ(3-4世紀)、1470年にピッロ・デル・バルツォによって建造されたアラゴンの城などがあります。このお城には、アンジュー家支配下のナポリの様式で造られた主要塔と初期ルネサンス式の長い開廊があります。また、防衛用に造られた東塔と南塔の間を走る半地下の廊下の一部は、考古学博物館の展示に使われています。