町の概要

マテーラの人口は約5万9千人、標高401mに位置し、海からの距離は45km程。世界遺産サッシを訪問する観光客は増加中ですが、洞窟住居地区サッシ以外にも、文化的かつ美しい見所を備える町です。

 お勧めは、13世紀に建造された大聖堂。プーリャ風ロマネスク様式の教会は、マテーラの町の発祥地となったチヴィタの丘に荘厳にそびえ立ちます。この丘は、中世期には城壁で囲まれていました。バロック様式に改築された大聖堂内部には、この土地ゆかりの芸術家による貴重な木彫作品や絵画が納められています。その中でも、アルトベッロ・ペルシオの手によるプレゼーペやジョヴァンニ・タンティーノ制作の内陣席が卓越しています。

旧市街地には、その他にもサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会やサン・ドメニコ教会のように、美しいロマネスク様式の教会も存在します。

 17世紀に発展したピアノ地区では、バロック時代の建築が目に入りますが、その中でもアッシジのサン・フランチェスコ教会、プルガトーリオ教会、サンタ・キアラ教会、パラッツォ・ランフランキが賛美に値します。17世紀末に神学校として設立されたパラッツォ・ランフランキは、後に文科高等学校として利用され、詩人ジョヴァンニ・パスコリも数年間その教壇に立ちました。近年改築され、現在はバジリカータ州の中世・近代芸術を収める美術館となっています。この美術館は、カルロ・レヴィのコレクションを誇り、その他にも17-18世紀のナポリ派の作品や、マテーラ近辺の町から集められた多数の木彫作品と絵画を収蔵します。

 考古学に興味のある人にはドメニコ・リードラ国立博物館への訪問がお勧めです。1911年に設立されたこの博物館は、町の著名人ドメニコ・リードラに捧げられました。医者であり上院議員であった彼は考古学への情熱を抱き、19世紀末に発掘活動を開始します。その成果あって、この土地において最も重要な旧石器・新石器時代の人類の痕跡が発見され、考古学上、実に興味深い数々の発掘物が集められました。その他、イオニア海岸で繁栄したギリシア植民都市に関する出土品のコレクションも充実しています。

 旧市街地の通りで目を引かれる建物の中には、15世紀末のフィッラオ・ジューディチェピエートロ邸といった貴族の館や、18世紀後半に改築された市庁舎パラッツォ・セディーレ(現在は音楽学校)などがあります。そして16世紀初め、ジャンカルロ・トラモンターノ伯爵の要請によって、町の外に建てられたお城カステッロ・トラモンターノ。中央の主要塔と両サイドの円塔が際立つお城は、伯爵の早過ぎる死のため、未完成に終っています。

 

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